【中国】人民銀が金利引き下げ示唆、金融政策手段を転換=FT

【亜州ビジネス編集部】

中国人民銀行(中央銀行)は英フィナンシャル・タイムズ(FT)に対し、2025年の「適切な時期」に金利を現行の1.50%から引き下げる可能性が高いと述べた。また、「金利調整の役割」を優先し、融資の伸びに対する「量的目標」から脱却することで、中国の金融政策手段の転換を図ると補足している。FTが3日付で伝えた。

人民銀は24年に、メインの政策手段を7日物リバースレポ金利に移行し、中期流動性ファシリティ(MLF)金利の役割を縮小した。人民銀は同年9月、7日物リバースレポ金利を1.70→1.50%に引き下げている。

中国は24年末の中央経済工作会議で、景気の下支えに向けて25年に「より積極的な」財政政策と「適度に緩和的な」金融政策を実施することを決定。金融政策について「適度に緩和的」との文言が使用されるのは、リーマン・ショック後に大規模な財政出動と金融緩和を実施した10年以来のことだ。11~24年にかけては「穏健な(中立的な)」金融政策とのスタンスが示されていた。


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