【亜州ビジネス編集部】
中国では1月14日から2025年の「春運」(春節前後40日間の特別旅客輸送態勢)がスタートする。期間は2月22日まで。交通運輸部の予測によれば、期間中に地域を跨いで移動する人は延べ90億人に達し、過去最多となる見通しだ。中国政府系メディアが2日付で報じた。
うち鉄道旅客は延べ5億1000万人に達する見込み。鉄道部門の予測によると、春節連休(1月28日~2月4日)前のピークは1月25日、連休後のピークは2月4日と予測されている。
一方、中国民用航空局によると、春運期間中の航空旅客は延べ9000万人を突破し、過去最多を更新する見通し。旅客ピークは連休前の1月25~27日、連休後の2月4~7日と予想されている。
25年の春運では、1日当たり平均1万8500便の旅客便の運航が予定されている。前年同期を8.4%上回る規模だ。うち北京首都、大興の両空港で運行便数が5%以上の増加となり、ほか上海浦東、虹橋、成都双流、天府などの空港でも増便されている。
チケットの予約状況から見て、国内線ではハルビン、長春、ウルムチなど「氷雪旅行」のほか、海口、三亜など「避寒旅行」の目的地で旅客数が増加している。国際線では、シンガポール、マレーシア、タイ、日本などが人気だという。
交通運輸部によると、24年の春運では40日間で延べ84億人超が地域を跨いで移動した。交通手段別では、鉄道が4億8000万人、航空が8300万人、水路が2900万人、道路が78億3000万人(バスが11億1000万人、自家用車が67億2000万人)。