【亜州ビジネス編集部】
業界団体の全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)は9日、新エネルギー乗用車(乗用NEV)の小売台数が2025年に前年比20%増の1330万台に伸びるとの見通しを示した。国内新車販売に占める比率は57%に達する見込み。ただ、増加率は24年の40.7%から大幅に減速するとの予測だ。中国新聞網など複数メディアが同日付で伝えた。
乗用車全体では、小売台数が25年に前年比2%増の2340万台にとどまると予想。24年は5.5%増加していた。
一方、乗聯会の崔東樹・秘書長によると、25年の輸出台数は前年比10%増となる見込み。うち純電気自動車(BEV)の輸出台数は「ゼロ成長」にとどまる可能性もあるとみている。その理由として崔秘書長は、ロシア向け輸出の低迷に加え、欧州の関税政策を挙げた。
乗聯会の発表によると、24年の全国乗用車小売台数は狭義ベース(マイクロバスを除く)で前年比5.5%増の2289万4000台。うち乗用NEVの小売台数は40.7%増の1089万9000台。新車販売に占める比率は同年7~11月に5カ月連続で50%を超えた。乗用車輸出は前年比25%増の480万台、うちNEVの占める比率は30.2%だった。