【タイ】伊藤忠、タイウィワット損保に20%出資

【亜州ビジネス編集部】

伊藤忠商事は16日、タイとラオスで事業展開する地場タイウィワット損害保険(TVI、本社:バンコク)に出資すると発表した。第三者割当増資を引き受けて増資後の株式20%を10億3475万バーツで取得する。TVIは自動車保険を主力とし、業界平均を上回る高い成長を見せているという。伊藤忠は自社の既存事業との協業などによってTVIの成長を後押しする。

来月半ばごろに株式取得の手続きを終える見通し。TVI親会社のタイウィワット・ホールディングス(TVH)によるTVIへの出資比率は、増資後に79.2%に下がる。TVHは合弁化のメリットとして、伊藤忠のネットワークを通じた新規顧客の獲得に期待できると説明した。

伊藤忠はこれまで、香港やタイを中心に保険仲介事業者(ブローカー)として事業展開してきた。TVIへの出資では、これまでブローカーの立場では協業が困難だった日系・非日系企業との取引や、オートローンなど自社の既存事業との協業を目指す。

同社によると、タイの損保業界の引受保険料は2019~23年に年率4.2%のペースで成長し、今後も自動車保険をはじめとする個人向け保険を中心に拡大する見通し。TVIは同期間に業界平均を大きく上回る11.4%成長を達成した。


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