【マレーシア】新車市場のEVシェア、25年は7%に=CIMB予想

【亜州ビジネス編集部】

CIMB証券は、自動車販売に占める電気自動車(EV)の割合が2025年には7%となり、24年の3.3%から倍加すると予想している。国民車メーカーのプロドゥアとプロトンが価格競争力の高いEVを投入することで普及が加速すると見込む。ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。

道路運輸局によると、24年のEV登録台数は前年比79%増の2万8048台で、新車市場全体の3.3%だった。主要ブランドの市場シェアは、中国の比亜迪(BYD)が31%でトップ。米テスラが18%、独BMWが7%で続き、この3社が市場全体の56%を占めた。ただしBYDなどの中国メーカーの参入で競争は激化しており、BMWの販売は前年比39%減の1975台に落ち込んだ。

CIMB証券は、政府が外国メーカーのEVに対して最低販売価格を10万リンギ(約347万円)に設定しており、国民車メーカーには好機になると説明。10万リンギを切るEVの発売を年内に予定するプロドゥアは好スタートを切るチャンスがあるとしている。

CIMB証券は、25年の新車販売台数を前年比7%減の75万5000台と予想。レギュラーガソリン(RON95)補助金の部分削減が年央に予定される中、販売がやや落ち込むとみている。ただ新車市場の7割を占める10万リンギ未満の価格帯にプロドゥアがEVを投入することで、EV販売は伸びると見込む。

なおプロトンは24年12月、EVブランド「e.MAS(イーマス)」の第1弾モデル「e.MAS7」を発売。価格は10万9800~12万3800リンギで、同年末時点で受注台数が2500台を超えた。一方、プロドゥアは第1弾モデルを25年第4四半期までに発売する計画で、価格を5万~9万リンギに抑えるとしている。


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