【亜州ビジネス編集部】
マレーシア自動車協会(MAA)によると、2024年の国内新車販売台数は前年比2.1%増の81万6747台だった。過去最高を更新するのは3年連続で、初めて80万台を突破した。国内の経済や金融、政治、労働市場が安定する中、需要が旺盛で、とりわけ前年からの受注残が多かった小型車の販売が好調だった。各紙が21日付で伝えた。
販売の内訳は、乗用車が3.9%増の74万7180台、商用車が13.8%減の6万9567台。乗用車は2年連続で70万台を超えた。プロドゥアとプロトンの国民車メーカーは5.1%増の50万5689台で、シェアを前年の66.9%から67.7%に伸ばした。一方、外国ブランド車は2.3%減の31万1058台と販売がやや落ち込んだ。
ブランド別ではプロドゥアがシェア43.8%の35万8102台で首位を維持。プロトンがシェア18.1%の14万7587台で続いた。
ハイブリッド車(HV)と電気自動車(EV)を含む電動車(xEV)は4万5562台で、前年から19.2%増加。新車販売に占める割合は22年の3.1%、23年の4.8%を上回り、5.6%に達した。内訳はHVが前年比9.6%増の3万796台、EVが45.3%増の1万4766台だった。
MAAは25年の販売台数を4.5%減の78万台と予想。世界的な政治経済の不安定さや、年央に予定されているガソリン補助金の部分削減が影響するとみている。一方、EV市場は伸びる見通し。25年末でEV完成車輸入の関税免除措置が終了するほか、国民車メーカー2社が手頃価格のEVを投入する中で需要が高まると見込む。