【亜州ビジネス編集部】
商務省流通事業開発局の発表によると、2024年の会社設立登記数は前年比で2.7%増え、過去最多の8万7596社だった。前年を上回るのは4年連続。新型コロナウイルスの影響が薄れる中で、政府の景気刺激策や観光業の回復などを追い風に拡大した。
業種別では建設業(6636社)、不動産業(6542社)、飲食業(4025社)の順に多かった。全体の登録資本金総額は49.2%減の2857億4500万バーツ(約1兆3070億円)だった。
一方、全体の倒産数は1.3%増の2万3679社で、建設業(2146社)、不動産業(1238社)、飲食業(805社)の順に多かった。資本金総額は7.0%増の1711億8000万バーツだった。
同局は、25年の登記数を2.0~4.0%増の9万~9万5000社と予測。観光業の回復がプラスに影響する一方、世界経済の減速や米国のトランプ新大統領が掲げる関税政策などの影響を注視する必要があると指摘した。
12月は9%増
24年12月の登記数は前年同月比9.2%増の4377社だった。プラスは6カ月連続。業種別では不動産業(329社)、建設業(309社)、ラジオ放送業(オンラインを除く)(226社)の順に多かった。全体の資本金総額は46.6%増の228億9500万バーツだった。
一方、倒産数は9.8%増の6065社、資本金総額は32.9%減の351億200万バーツで、24年末時点の企業数は92万8290社、登録資本金総額は22兆4000億バーツとなった。