【亜州ビジネス編集部】
タイヤメーカーの台湾系フアフォン・ラバー(タイランド)は、2025年の事業計画を発表し、生産設備の導入に1億バーツを投じると明らかにした。電気自動車(EV)や自転車用など環境に優しい高級品の生産を拡大し、欧米向けを中心に輸出を強化する。
東南アジアや欧州からゴルフカート用などの受注が堅調に推移しており、将来の需要増にも対応する。特に欧米市場は成長機会が大きいとみて、利益率の高い新製品を拡充する計画。中東やアフリカなどでも市場拡大を図り、25年の売上高を前年比5~10%増に引き上げることを目指す。
このほか、出力10メガワット(MW)の太陽光発電設備の設置に2億バーツを投じる計画。工場の消費電力の約20%に相当し、電気コストを年間2000万バーツ引き下げられると見込む。
同社は台湾のタイヤメーカー、華豊橡膠工業の現地法人で1987年設立。首都東郊サムットプラカン県のバンプー工業団地に工場を構え、乗用車やバイク、自転車、ゴルフカートなど向けに幅広い種類のタイヤを生産している。