【亜州ビジネス編集部】
公共事業省によると、東カリマンタン州で開発が進められている新首都ヌサンタラの2024年のインフラ投資実行額は40兆2900億ルピア(約3740億円)で、同年の実行目標の87.9%にとどまった。ジャカルタグローブが伝えた。
実行額の内訳をみると、道路・橋りょう・港湾などの輸送インフラ建設が18兆3200億ルピアで最大。これに庁舎や上下水道、廃棄物処理施設、埋立地など政府関連施設の建設が12兆900億ルピア、公務員や労働者など向けの住宅・団地建設が8兆4300億ルピア、洪水管理システム整備が1兆4500億ルピアで続いた。
首都移転はジョコ前大統領が打ち出し、国会が22年1月に遷都法案を可決した。首都ジャカルタがあるジャワ島が過密状態にあり、地震などの災害も多いことが理由で、段階的に新首都への機能移転を進める。ジョコ氏から移転計画を引き継いだプラボウォ大統領は昨年10月の就任以降にヌサンタラを視察していないが、28年までに大統領府を移転すると述べている。