【亜州ビジネス編集部】
静岡銀行は19日、提携先の商業銀行大手、カシコン銀行との協力関係を強化すると発表した。カシコン銀が海外拠点を置くアジア各国からの訪日客の誘致や、日本で働く外国人材への金融サービスの提供で連携。日本の取引先の間で多様化するニーズに応える。
同日に「包括業務提携契約」を締結した。2011年に締結した「業務提携契約」から対象国と業務範囲を広げる。
これまでの提携では、タイや周辺国に進出する取引先企業の支援に取り組んできた。今後はインドネシアやベトナム、中国などに対象国を広げると共に、プライベートバンクや地方創生、クレジットカード業務など広範な事業分野での連携体制を構築する。まずインドネシアとベトナムを中心に、静岡県への観光客誘致や、取引先に勤務する外国人材向けの金融サービス提供から始める。
カシコン銀は傘下にインドネシアのマスピオン銀行を擁するほか、中国とラオスに銀行、ベトナムとカンボジアに支店、日本やミャンマーに駐在員事務所を構えている。