【亜州ビジネス編集部】
省エネ・環境エンジニアリングのテスホールディングス(本社:大阪市淀川区)は21日、アブラヤシ空果房(EFB)由来の固体バイオマス燃料であるEFBペレットの工場建設に向けた地鎮祭を北スマトラ州で実施したと発表した。当初は西ジャワ州で小規模工場の建設を計画していたが、大規模商業化を早期に実現するため建設場所を変更した。
セイマンケイ工業団地の敷地1万1000平方メートルに建設し、来年6月にも操業を開始する。アブラヤシ農園運営の国営ペルケブナン・ヌサンタラIII(PTPN)グループと提携し、PTPNのパーム油工場で排出されるEFBを原料に使用。年産能力は約1万トンで、国内や日本向けに販売する。
テスHDは昨年1月に西ジャワ州でEFBペレット工場の地鎮祭を実施していた。ただ、PTPNがセイマンケイ工業団地をパーム産業の主要拠点として開発を進めていることから、計画を変更。より円滑に商業化を進められるとみて、関連インフラが整備された同工業団地に場所を移した。テスHDは、北スマトラ州にアブラヤシ殻(PKS)燃料の保管・出荷拠点も構えている。