【シンガポール】1月の物価上昇1.2%、コア指数は3年半ぶり低水準

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール統計局が24日発表した2025年1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比で1.2%だった。上昇率は前月(1.5%)から減速。食品(1.5%)が大きく鈍化したほか、電力(マイナス3.3%)がマイナスに転じた。民間道路輸送(2.8%)と住居(1.6%)を除くコア指数の上昇率は0.8%と、前月(1.7%)を下回り、21年6月以来、3年7カ月ぶりの低水準となった。

食品の指数は21年8月以来の低さで、野菜やコメの伸びが縮小した。電力は23年9月以来のマイナス。他にガス(0.9%)の伸びが鈍化した。一方、ガソリン(2.7%)が前月から加速したほか、自動車(3.3%)は11カ月ぶりにプラス転換した。

シンガポール金融管理庁(MAS)と貿易産業省は、世界的に食品の供給増が見込まれることなどで今後も輸入インフレの緩和が続くと指摘。また、政府による補助金の拠出によってサービス分野の値上がりも抑制されるとの見方を示した。25年のCPI上昇率は1.5~2.5%、コア指数は1.0~2.0%と予測。前年のそれぞれ2.4%、2.7%から鈍化すると見込む。


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