【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2025年1月の国内自動車生産台数は前年同月比24.6%減の10万7103台だった。前年同月を下回るのは18カ月連続。24年半ば以降は20%前後のマイナスで推移している。1トンピックアップトラックを中心に国内販売が低迷しているほか、足元で輸出も前年割れが続く。
国内向け生産は31.8%減少。1トンピックが50.6%減と大きく落ち込み、乗用車も12.7%減とマイナスだった。1月の国内新車販売台数は10%超の減少。家計債務の増加に伴うローン審査の厳格化などで低迷しており、FTIは政府に対して1トンピックのローン支援策を急ぐよう求めるとしている。
輸出向け生産は21.1%減と、6カ月連続のマイナスだった。完成車(CBU)の輸出台数は28.1%減の6万2321台で、22年4月以来、33カ月ぶりの少なさとなる。各国で安価な中国製電気自動車(EV)が増えたことや、タイからの輸出車の一部がモデルチェンジの時期にあることなどが落ち込みの要因という。
一方、乗用ハイブリッド車(HV)の生産台数は15.4%減の1万5914台だった。乗用電気自動車(EV)は2.6倍の1665台に拡大した。
同連盟は1月下旬、25年の自動車生産台数の予測を前年比2.1%増の150万台と発表した。国内販売向けが8.7%増の50万台、輸出向けが0.9%減の100万台とみている。
バイク生産5%減
同連盟によると、1月の国内バイク生産台数は前年同月比4.7%減の21万4071台だった。内訳は、CBUが1.1%減の17万5856台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が18.3%減の3万8215台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は12.0%減の7万2893台だった。