【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)食品部会のチャロン部会長は、2030年までの5年間に国内の飲料生産量が年平均3.5~4.5%のペースで増加するとの予測を明らかにした。経済成長や観光業の回復に伴う消費拡大、健康飲料を中心とする幅広い新製品の開発などが追い風になると見込む。クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
カテゴリー別の増加率は、非アルコール飲料が4.0~5.0%と高く、アルコール飲料(酒・ビール)は1.0~2.0%にとどまる見通し。消費量の伸びは、全体が4.0~5.0%、非アルコール飲料が4.0~5.0%、アルコール飲料が1.5~2.5%を見込む。輸出量はそれぞれ2.0~3.0%、2.5~3.5%、マイナス1.0~マイナス2.0%とみている。
同部会長は一方、アルコール飲料の販売時間や場所を制限する現行の規制が緩和されれば、飲料市場のさらなる成長につながるとの見方を示した。観光客による消費の拡大に期待できるとしている。