【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の2月27日発表によると、2025年1月の国内新車販売台数は前年同月比12.3%減の4万8092台だった。前年割れは2カ月連続。自動車ローンの与信厳格化を背景に低迷しており、足元で2桁の落ち込みが続いている。
車種別では乗用車が22.0%減、1トンピックアップトラックが14.4%減だった。一方、商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)は12.8%増の1万2357台と、5カ月ぶりに前年同月を上回った。
電気自動車(EV)の販売台数は29.9%減の7239台に縮小。前年同月に補助金減額前の駆け込み需要で急伸していた反動があった。ハイブリッド車(HV)は12.0%増の1万1441台だった。
メーカー別の販売では、日系9社の合計シェアが72.7%と、前月(80.4%)から低下。ただ三菱自動車(9.8%増)とスズキ(27.7%増)の販売は前年同月を上回り、首位トヨタ(0.8%減)は小幅なマイナスだった。中国系は13社合計のシェアが17.3%となり、前月(11.2%)から上昇した。
TMTは2月も国内新車販売が落ち込んだとみている。家計債務の高止まりが引き続き懸念され、政策金利は引き下げられたものの、新車市場の回復には時間を要すると予測する。25年の販売台数は前年比4.8%増の60万台を見込む。