【亜州ビジネス編集部】
日鉄エンジニアリングと大阪ガスは2月28日、信越化学工業が東部ラヨーンで操業する工場に木質チップを燃料とする再生可能エネルギーを供給すると発表した。バイオマスコージェネレーション(熱電併給)設備の設置・保有や燃料調達、操業管理、保守整備をワンストップサービスで提供。信越化学が初期投資や設備の操業・保守整備の手間なく再エネを安定的に利用できるようにする。
合弁会社NS-OGエナジー・ソリューション(タイランド)(NSET)を通じて、コージェネ設備をシリコーン製品などの工場の敷地内に設置。信越化学傘下の3社に電力・蒸気を供給する。電力の出力は5メガワット(MW)、蒸気の供給能力は毎時40トンで、年間4万8000トンの二酸化炭素(CO2)排出削減に貢献できると見込む。
燃料には、ゴムノキの廃材を中心にタイ国内産の木質チップを使用する。事業は日本の環境省の2024年度「二国間クレジット制度(JCM)資金支援事業のうち設備補助事業」に採択された。