【フィリピン】2月の新車販売3%増、36カ月連続プラス

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造者協会(TMA)が集計した2025年2月の新車販売台数は前年同月比2.9%増の3万9164台だった。前年同月を上回るのは36カ月連続。ただ伸び率は前月から鈍化した。前年同月に急伸していた乗用車が2桁の落ち込みとなった。各紙が伝えた。

販売の内訳は、乗用車が15.4%減の8154台と2カ月連続の前年割れ。一方、商用車は9.1%増の3万1010台とプラスを維持した。商用車のうち主力のスポーツ多目的車(SUV)を含む小型商用車(LCV)は10.2%増の2万3404台だった。

1~2月の全体の販売台数は前年同期比6.4%増の7万6768台。乗用車が12.2%減の1万5883台、商用車が12.6%増の6万885台だった。ブランド別では首位トヨタが10.7%増の3万6606台でシェア47.7%を獲得。2位は三菱自動車が17.2%増の1万5548台で続き、3位の日産自動車は13.7%減の4442台だった。

電動車の販売台数は3416台。内訳はハイブリッド車(HV)が3034台、電気自動車(EV)が335台、プラグインハイブリッド車(PHV)が47台だった。

CAMPIのロンメル・グティエレス会長は、サプライチェーン(供給網)の安定性や電動車の需要増が販売を押し上げたと説明した。年間の販売台数は前年の46万7252台を7.0%上回る50万台に拡大し、3年連続で過去最多を更新すると見込む。


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