【亜州ビジネス編集部】
ニプロは21日、中部アユタヤ県の工場で、点滴などに使用する血管留置針の生産能力を増強したと発表した。組み立て・検査を自動で行える設備を追加導入した。インドネシアとブラジルの工場でも追加導入を予定しており、東南アジアや南米などの新興国で高まる需要を取り込む。
タイでは医療機器を生産する子会社のニプロタイランドが設備を追加した。ニプロの生産技術センターが開発したもので、1台当たり月130万本の増産が可能という。カメラ検査機の導入などによって製品の品質向上も図る。
同子会社は海外初の生産販売拠点として1988年設立。留置針のほか、注射針やシリンジ、翼付針、血液回路、輸液セット、カテーテルなどを生産している。