【タイ】GDP予測を2.4%増に据え置き=カシコン総研

【亜州ビジネス編集部】

カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は21日、2025年の実質国内総生産(GDP)成長率予測を前年比2.4%と発表し、24年12月の予測から据え置いた。米国のトランプ新大統領が掲げる関税政策で25%の関税が課された場合には、GDP成長率が0.6ポイント下振れるとみている。

鉱工業生産指数(MPI)は1.0%低下すると予測した。米国の関税引き上げにより、同国からの電気・電子製品の受注が減少する見通し。また、世界経済が減速する中、自動車や鉄鋼などの業種で競争が激しくなり、間接的に打撃を受けるとの見方を示した。

輸出額と外国人観光客数の予測は据え置いた。輸出額は2.5%増、外国人観光客数は3750万人とみている。外国人観光客数は前年実績(3550万人)を上回るものの、各国の観光誘致策による競争の激化などを背景に低い伸びにとどまり、新型コロナウイルス流行前の19年の4000万人を依然として下回る見通し。

国家経済社会開発委員会(NESDC)が先月発表した24年の実質GDP成長率は2.5%だった。前年(2.0%)から伸びが加速したものの、KRCが予測した2.6%をやや下回った。


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