【タイ】トヨタとSCC、使用済み電池のBESS利用で実証

【亜州ビジネス編集部】

素材最大手サイアム・セメント(SCC)は26日、トヨタグループと組み、使用済みの電気自動車(EV)電池を二次電池電力貯蔵システム(BESS)に利用する実証実験を東部チョンブリ県で開始したと発表した。分散型エネルギーシステムの構築や、使用済み車載電池の再利用を促進する。

実証では、使用済みEV電池を用いた蓄電容量0.63メガワット時(MWh)のBESSをトヨタのエンジン工場に設置。工場の太陽光発電設備と接続して電力供給の安定化に役立てる。将来は工場外の住宅などの太陽光設備ともBESSを接続する。

2~5年かけてデータを収集し、今後のアジア各国での展開に向けてタイの気象条件化での効率性などを評価する。トヨタ自動車がプロジェクト管理と電池供給、豊田通商がエネルギー管理を担当。SCCは設備の運営や保守整備の役割を担う。


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