【タイ】2月の工業生産4%減、主要品目が軒並み落ち込む

【亜州ビジネス編集部】

工業省工業経済事務局(OIE)の3月27日発表によると、2025年2月の鉱工業生産指数(MPI、21年=100)は98.9となり、前年同月比で3.9%低下した。前年割れは7カ月連続。自動車や電子など主要品目が軒並み落ち込んだ。MPIは季節調整済み前月比では1.0%低下した。

主要10品目のうち、ゴム・プラスチック(前年同期比0.6%上昇)を除く9品目で前年同月から指数を下げた。国内販売が不振の自動車(12.7%低下)は19カ月連続の前年割れ。乗用車(15.0%低下)と1トンピックアップトラック(10.8%低下)、エンジン(12.7%低下)がそろって2桁のマイナスだった。ただ乗用車のうちプラグインハイブリッド車(601.3%増)は足元で大幅上昇が続いている。

電子(2.2%低下)は4カ月ぶりに落ち込んだ。主力のハードディスク駆動装置(HDD、0.3%低下)が8カ月ぶりのマイナス、また前月まで2桁上昇が続いていたプリンター(6.9%低下)が14カ月ぶりのマイナスだった。ベースメタル(1.1%低下)もマイナスに転落。熱延鋼など鋼板(7.6%上昇)と鋼管(12.4%上昇)の生産が拡大したものの、条鋼(13.0%低下)の落ち込みが加速した。

一方、ゴム・プラスチックはシートゴムなどの増産で指数が上昇。米国や中国からの受注が伸びた。他に食品(1.9%低下)に含まれるツナ缶(22.0%上昇)は11カ月連続の2桁上昇となった。原料価格が下がったことでメーカーが製品在庫を積み増している。ただ顧客も在庫を多く抱えていることから販売量は減少した。

OIEが同時に発表した2月の製造業設備稼働率は59.0%となり、前月から0.9ポイント低下、前年同月から1.3%低下した。うち自動車の稼働率は48.7%で、前月から0.3ポイント上昇したものの、前年同月からは10.1ポイント低下した。


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