【亜州ビジネス編集部】
タイ中央銀行の発表によると、2025年3月のビジネス・センチメント指数(50以上が好感)は50.2となり、前月の48.9から上昇した。指数の上昇は3カ月連続。非製造業のホテルやレストランなどで指数が悪化した一方、食品や電子製品の輸出拡大などで製造業の指数が改善し、全体の指数は18カ月ぶりに50以上の好感圏に回復した。
製造業は49.1から52.3に上昇し、9カ月ぶりに好感圏に回復。今後の貿易環境の変化を警戒した前倒しの輸出が増え、生産や業績が改善した。一方、非製造業は48.8から47.6に低下し、3カ月連続で好感圏外となった。1月上旬にタイで中国人俳優がミャンマーの特殊詐欺団に誘拐・監禁された事件などを背景に、中国人をはじめとする外国人観光客が減少したことが重しとなった。
項目別
◆「受注」=51.2 → 51.6
◆「生産」=50.4 → 54.2
◆「業績」=52.1 → 54.5
◆「雇用」=48.9 → 49.1
◆「生産コスト」=37.8 → 38.9 が上昇。
一方、「投資」は52.8 → 52.5に低下した。
ビジネス・センチメント指数の3カ月後見通しは50.7に低下。前月の52.5を下回ったものの、好感圏は7カ月連続となった。