【亜州ビジネス編集部】
ベトナム統計総局が8月29日発表した2020年8月の貿易統計（推計値）によると、輸出額は前年同月比2.5％増の265億米ドル、輸入額は2.8％増の230億米ドルとなり、35億米ドルの貿易黒字だった。
新型コロナウイルスの世界的流行で輸出は4〜5月に2ケタ減となっていたが、6月は1ケタ減へと下げ幅が縮小。7月から2カ月連続で前年同月を上回っている。
輸入トップは電子製品・部品で19.1％増の59億米ドル。2位は機械で4.4％減の30億米ドル、3位は電話・電話部品で7.3％減の16億米ドル。
輸出を品目別にみると、電話・電話部品が10.2％減の53億米ドルで最大。これに電子製品・部品が15.0％増の41億米ドル、繊維・縫製品が10.9％減の30億米ドルで続いた。
■■1〜8月は119億ドルの貿易黒字に■■
1〜8月の輸出額（8月は推計値）は前年同期比1.6％増の1741億700万米ドル、輸入額は2.2％減の1622億1300万米ドルとなり、118億9400万米ドルの貿易黒字だった。
輸入トップは電子製品・部品で15.2％増の386億2200万米ドル。2位の機械は4.3％減の228億7100万米ドル、3位の電話・電話部品は2.5％減の87億5000万米ドルだった。
輸入元をみると、中国が0.7％増の493億米ドルでトップ。これに韓国が8.3％減の287億米ドル、ASEANが9.2％減の194億米ドルで続いている。
輸出を品目別にみると、電話・電話部品が5.5％減の315億7300万米ドルでトップ。2位は電子製品・部品で24.8％増の276億1900万米ドル、3位は繊維・縫製品で11.6％減の192億4600万米ドルだった。輸出先をみると、米国が19.0％増の467億米ドルでトップ。これに中国が13.0％増の270億米ドル、欧州連合（EU）が4.0％減の229億米ドル、東南アジア諸国連合（ASEAN）が13.6％減の150億米ドルで続いた。日本は6.1％減の125億米ドルだった。
政府は20年の輸出額目標を前年比7％増に設定。収支については、貿易赤字額を輸出額の3％以下に抑えることを目標にしている。
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