【亜州ビジネス編集部】
英調査会社IHSマークイットが1日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2020年8月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は49.0だった。
景気拡大と悪化の分かれ目である50.0を6カ月連続で下回ったものの、前月の46.5から改善し、3月以降では最も高い水準。4月を底に4カ月連続で指数が上昇している。
新型コロナウイルス感染防止対策である活動制限が各国で緩和されたことで悪化スピードが弱まっている。外需は依然として大きく縮小しているものの、新規受注の落ち込みが緩和した。
国別では7カ国のうちミャンマー(53.2)が最高。また、生産高と新規受注が好調だったインドネシア(50.8)も50を上回り、ともに1年3カ月ぶりの高水準を記録した。
タイ(49.7)は前月から改善。
一方、マレーシア(49.3)、フィリピン(47.3)、ベトナム(45.7)は指数が低下。7月下旬に新型コロナ感染が再び広がったベトナムは、新規受注などが落ち込んだ。