【亜州ビジネス編集部】
東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)によると、2020年7月の域内6カ国の自動車生産台数は前年同月比49.4%減の18万4107台だった。
下げ幅は前月(49.8%減)からほぼ横ばい。最大の生産国であるタイで回復に向かっているものの、2番目のインドネシは厳しい落ち込みが続いている。
タイの生産台数は47.7%減の8万9336台。4月の8割減から徐々に下げ幅を縮め、台数も増やしている。
ベトナムは10.7%増と5カ月ぶりのプラスだった。
フィリピンは38.7%減の5796台となり、前月から下げ幅が縮小。
一方、新型コロナの感染拡大が続くインドネシアは79.6%減と、前月を上回る落ち込み。また、前月に減免税に伴う需要拡大への対応で2割増だったマレーシアは、2.6%減と再びマイナスに転じた。
域内8カ国の新車販売台数は32.7%減の19万5900台。下げ幅は3月以降で最も小さかった。モーターショーのあったタイは26.8%減と落ち込みの緩和が続いており、減免税効果で好調なマレーシアは2カ月連続のプラスとなる13.2%増。一方、インドネシアは71.7%減と、依然として下げがきつかった。