【亜州ビジネス編集部】
運輸省は5日、マニラ首都圏の地下鉄建設について、日本で製造される掘削機が来年1月に到着し、同年中にトンネルの掘削を開始できる見通しを明らかにした。
先行区間(3駅、6.9キロメートル)は2022年の開業を目指すという。マニラブレティンなどが伝えた。
地下鉄は首都圏を南北に結ぶもので、総延長36キロメートル。フィリピン初の地下鉄として円借款で整備される。
掘削機は横浜市にあるJIMテクノロジーの工場で製造される。価格は1台当たり8億〜10億ペソ(約17億5000万〜21億9000万円)。
先行区間の建設は、清水建設がフジタ、竹中土木、華人系財閥ユチェンコ・グループの建設大手EEIコーポレーションと共同で受注。3つの駅舎と1つの車両基地、計6本(総延長9.3キロメートル)のシールドトンネルを建設する。
今年7月に行われた車両調達の入札では、住友商事と総合車両製作所の共同企業体(JV)の1組のみが応札。同省が審査を進めている。