【亜州ビジネス編集部】
ジャカルタ特別州は、新型コロナウイルスの市中感染が増加する中、9月14日から再び都市封鎖(ロックダウン)に踏み切る。緩和していた「大規模な社会的制限(PSBB)」を再度強化する。ジャカルタポストが9日付で伝えた。
感染者急増でひっ迫する医療体制の負担軽減も狙う。在インドネシア日本大使館によれば、規制内容の詳細は今後発表される。基盤分野とされる11分野以外の事業活動は在宅勤務を義務付けられる見通し。教育は在宅学習、飲食店は持ち帰りや宅配サービスに限り、娯楽施設は臨時閉鎖、公共交通機関は運行時間や乗客数が制限されるとしている。
ジャカルタでは4月10日にPSBBを発令。6月5日に緩和し、事業所やレストラン、商業施設などの活動は定員の50%を上限に認めていた。
州内ではこのところ新型コロナ感染者が急増。隔離病床4053床のうち77%が埋まっており、これまでに1347人が死亡した。インドネシア全体ではこれまで20万3342人の感染が確認され、8336人が死亡。いずれも東南アジアで最多となっている。