【亜州ビジネス編集部】
中国インターネット・関連サービス産業の業況は、改善方向に向かっている。工業情報化部の最新統計によれば、一定規模を上回るインターネット・関連サービス企業の売上高は今年1〜7月に前年同期比14.9%増の6916億人民元(10兆7400億円)に達した。
営業利益は5.9%増の656億6000万人民元に達した。伸び率は上半期から3.1ポイント加速している。中国経済網がこのほど報じた。
新型コロナウイルスの流行がピークアウトするなか、国内企業の操業再開が加速したことで、インターネット・関連サービス産業の売上高は、ここ数カ月で持ち直してきている。中国情信息通信研究院の李小虎・アナリストによると、7月は製造・生産・物流プラットフォームサービスを中心とする企業の増収率が上半期を大幅に上回った。多数の企業が関連サービスの購入に注力するようになり、インターネット・関連サービスの継続的な改善を後押ししたという。
事業別では、情報サービスの売上高が堅調に推移したほか、オーディオビジュアルサービスが引き続き高い伸びを示した。データによると、オンライン音楽・動画、オンラインゲーム、ニュース・情報などを含むインターネット企業は情報サービス収入が1〜7月に前年比15.1%増の4146億人民元に拡大した。
またインターネット企業によるインターネッ接続・関連サービス収入とインターネットデータサービスは1〜7月にそれぞれ3.6%増の242億1000万人民元、17.4%増の101億5000万人民元に伸長した。生活サービスプラットフォームの収入も、個人消費の回復を反映して伸び率が持ち直している。
一方、各地で学校再開が相次いでいるだけに、オンライン教育の伸びは直近で減速した。巣ごもり生活が終了したことで、オンラインゲーム企業も年初の高成長率から徐々に通常の安定成長に転じている。