【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の17日発表によると、2020年8月の国内自動車生産台数は前年同月比29.5%減の11万7253台と下げ幅が前月(47.7%減)から縮小し、5カ月ぶりに10万台を突破した。
新型コロナウイルス流行の影響などで大幅減が続いているものの、経済再開が進んだことで4月を底に回復へと向かっている。
国内でモーターショーなど自動車イベントが再開し、国内販売向け生産は20.7%減と下げ幅が小さく、うち1トンピックは9.3%減と改善が顕著だった。輸出向け生産は38.3%減。完成車の輸出台数は29.6%減の5万7402台だった。
1〜8月の生産台数は前年同期比42.1%減の81万2721台。輸出台数は36.8%減の45万7516台だった。
同日付各紙によると、20年通期の生産台数について、FTI自動車部会のスラポン副部会長兼広報担当は、「残り4カ月間に月15万台のペースで生産できれば140万台を超える」と述べた。8月時点では100万台程度とみていた。輸出台数については、「各国の新型コロナ感染状況を見極める必要がある」とし、目標とする70万台の達成に慎重な見方を示した。
19年は生産台数が201万3710台、輸出が105万4103台だった。