【亜州ビジネス編集部】
「シンハー」ビールを製造・販売するブンロート・トレーディングは、非アルコール飲料の新工場を建設する計画を明らかにした。投資額は10億バーツ。売上高に占める非アルコール飲料の割合を3年以内に30%まで、将来は50%まで高める狙い。現在は20%にとどまる。22日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
飲料メーカーの買収も視野に入れ、消費者の動向の変化に合わせ、特に健康飲料に注力し、需要増に対応する。年内には、非アルコール飲料とアルコール飲料の新製品2〜3種類を投入する計画。1〜2カ月前に投入した機能性飲料「シンハ・レモンソーダ」は、販売が好調に推移しており、今後販路を拡大する。
2020年の非アルコール飲料の売上高は前年比2%増の170億バーツを見込む。新型コロナウイルスの影響で、飲料水「シンハー」が2%増、ミネラルウオーター「ピュアラ」が10%増に拡大する一方、ソーダ水は横ばいで推移するとみている。