【亜州ビジネス編集部】
中国企業情報アプリ・サイトの「企査査」によると、中国の自動車部品関連企業は今年1〜8月にかけて5万1000社も増加し、36万社に。特に4月以降は毎月平均8200社のハイペースで増えている。
業界関係者は、新型コロナウイルスの流行によって海外の一部の自動車部品メーカーが操業停止したことが国内メーカーの販売増に貢献しているとの見方を示している。中国中央電視台(CCTV)のビジネスチャンネル「央視財経」が24日報じた。
中国全国乗用車市場情報連合会(乗連会)によると、今年8月の乗用車販売は170万3000台で、前月比で6.5%、前年同月比で8.9%ずつ伸びたという。自動車部品メーカーは、自動車市場本体の回復の他、自動車メーカーによる中国製部品の採用拡大で恩恵を受けており、海外部品メーカーとの競争段階に入った。証券アナリストによると、2011〜18年の国内部品メーカーの複合成長率(CAGR)は約12%で海外メーカーの約4%を大幅に上回っている。
ただ、19年の世界ランキングで上位50社に食い込んだ中国部品メーカーはわずかに2社のみ。世界最大の自動車大国の地位に見合っていないだけに、自動車の電動化、スマート化、インターネット化が進む中、実力のさらなる向上が求められる。