【亜州ビジネス編集部】
自動車製造業の利益額が年初来累計でプラス成長に浮上した。国家統計局によると、今年1〜8月にかけた自動車製造業の実現利益は前年同期比1.5%増の3084億8000万人民元(約4兆7700億円)に上る。1〜7月までの減益から増益基調に転換した。中国メディアが29日付で伝えた。
新型コロナウイルスの防疫策が奏功したため。各地方政府が導入した購入補助策、金融政策なども販売市場の追い風となった模様。10〜12月にかけた第4四半期の新車販売市場に関しても、一定の伸びを保つとの見方を示しており、開催中の北京モーターショー、ドライブ旅行熱の高まりに期待が集まっている。
汽車工業協会の統計によると、今年8月の自動車生産は、前月比3.7%減の211万9000台に停滞したものの、販売実績は3.5%増の218万6000台に達している。1〜8月の年初来累計では、前年同期比で生産が9.6%減の1443万2000台、販売が9.7%減の1455万1000台を数えた。マイナス成長率は、1〜7月比でそれぞれ2.2ポイント、3.0ポイントずつ縮小している。