【ベトナム】9月は貿易黒字35億ドル、輸出が3カ月連続で増加

【亜州ビジネス編集部】

ベトナム統計総局が29日発表した2020年9月の貿易統計(推計値)によると、輸出額は前年同月比18.0%増の275億米ドル、輸入額は11.6%増の240億米ドルとなり、35億米ドルの貿易黒字だった。7月から3カ月連続で前年同月を上回っている。

輸出を品目別にみると、電話・電話部品が6.1%減の51億米ドルで最大。これに電子製品・部品が29.9%増の45億米ドル、繊維・縫製品と機械がそれぞれ1.3%減、74.6%増の28億米ドルで続いた。

輸入トップは電子製品・部品で33.5%増の63億米ドル。2位は機械で12.9%増の33億米ドル、3位は電話・電話部品で8.7%増の18億米ドルだった。

1〜9月は170億ドルの貿易黒字

1〜9月の輸出額(9月は推計値)は前年同期比4.2%増の2028億5800万米ドル、輸入額は0.8%減の1858億6700万米ドルとなり、169億9100万米ドルの貿易黒字だった。

輸出を品目別にみると、電話・電話部品が5.5%減の366億8400万米ドルでトップ。2位は電子製品・部品で25.9%増の322億2600万米ドル、3位は繊維・縫製品で10.3%減の220億6300万米ドルだった。輸出先をみると、米国が22.9%増の548億米ドルでトップ。これに中国が12.7%増の319億米ドル、欧州連合(EU)が2.6%減の260億米ドル、東南アジア諸国連合(ASEAN)が12.5%減の170億米ドルで続いた。日本は5.7%減の141億米ドルだった。

輸入トップは電子製品・部品で17.8%増の450億5100万米ドル。2位の機械は1.8%減の263億4200万米ドル、3位の電話・電話部品は0.6%減の105億6600万米ドルだった。輸入元をみると、中国が2.7%増の568億米ドルでトップ。これに韓国が7.1%減の328億米ドル、ASEANが8.7%減の218億米ドル、日本が2.8%増の146億米ドルで続いた。

政府は20年の輸出額目標を前年比7%増に設定。収支については、貿易赤字額を輸出額の3%以下に抑えることを目標にしている。


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