アジアン マルヤマ タイランド
環境衛生用機械及び洗浄用機械、農林業機械の製造・販売
電気コスト、CO2削減の夢のプロジェクト
「HP Power Saving Mist Project」
高圧ポンプ技術やエンジン技術、消火器技術をコアテクノロジーとし、創業から120年以上の歴史を持つ丸山製作所。
同社のタイ進出は、2009年。製造工場であるMARUYAMA MFG(THAILAND)を立ち上げ、農林業機械の生産拠点として稼動。15年には販社であるASIAN MARUYAMA(THAILAND)を設立。製販一体で、タイをはじめASEAN諸国への高圧ポンプ技術を活用した省エネプロジェクトの普及、農林業機械の拡販を行う。
パートナー企業であるNISSIN ELECTRIC(THAILAND)と共同で取り組むプロジェクト「HP Power Saving Mist Project」は、エアコンの消費電力、電気ユニットの高騰に悩む日系企業のニーズと、地球温暖化の原因とされるCO2排出削減にも効果があるとし、16年3月にスタートした。高圧ポンプから発生させたミストを利用する省エネシステムで、エアコン室外機(空冷チラー)の周辺にノズルを設置・装着し、ミストを噴霧することで周辺温度を下げ、熱交換時のコンプレッサーの負荷を低減。結果的に電気コスト及びCO2排出量を削減する仕組みだ。同プロジェクトの導入で、20%の削減を達成した企業もある。また、現場に合わせたオーダーメイド設計のため、最適な環境での使用を実現する。導入を検討している企業には、デモ機を設置し、1~2週間の実地データを取り、電気代と水道代といったコスト削減効果を目に見える形で提示してくれる。現在は製造現場での導入がメインとなっているが、今後は病院や商業施設にも展開していく考えもあるという。
自社の持つ強みを生かし、昇華させた同プロジェクト。“環境と省エネ”という、企業、そして我々が直面する課題解決へと導いてくれることを期待せずにはいられない。
- ①同社工場に設置されているデモ機。“心臓部”である高圧ポンプ及びノズルは日本製を使用。高品質で耐久性も高い
- ②デジタルメーターで消費電力が一目で分かるように
- ③高圧ミストを噴霧した状態
- ④「HP Power Saving Mistプロジェクトには確固たる自信があります」と語る宮武純プレジデント チョンブリーにある製造工場
- ⑤ チョンブリーにある製造工場
※この情報は2017年3月現在の取材を元にしています