バンコクコマツフォークリフト
フォークリフトの販売・メンテナンス
技術革新こそが世界企業の誇り
“コマツ”が挑戦し続ける理由
世界2位の建機メーカー“コマツ”のタイ進出は、約50年と古い。満を持してフォークリフト部門を独立させ、バンコクコマツフォークリフトとして設立したのが2011年。背景には、同地の需要拡大と同社が進める機種開発強化の後押しがある。
同社では、数年前にフォークリフトの開発・生産を本体の建機部門に吸収。建機の油圧・電子制御技術を取り入れるなど、“世界のコマツ”のノウハウを投入してきた。
技術革新の成果は、新機種「FHシリーズ」に現れている。新開発の油圧駆動式トランスミッション「電子制御HST」、エンジン出力を無駄なく活用する油圧システム「可変ポンプCLSS」、先進エンジン技術といった、コマツの最新鋭テクノロジーが注ぎ込まれた。結果、従来機に比べて最大30%の燃費削減や窒素酸化物(NOx)を低減させるなど、差別化を計りにくいと言われるフォークリフト業界で独自色を強めている。
そして、同社グループ最大の特徴であり、真骨頂とも言えるのが、稼働管理システム「KOMTRAX(コムトラックス)」だ。どのフォークリフトがどれぐらい稼動しているのかといった作業状況や燃料消費などをコンピューターで一括管理。リアルタイムで「見える化」させ、生産性を向上させる。
「営業スタイルも一新しました。1台を売るのではなく、顧客の生産性を高める最善の方法をトータルで提案しています」と田沼克明副社長は語る。
今後も、経験と実績に裏打ちされた製品を市場に提供することは間違いない。グローバル企業“コマツ”の挑戦は続く。