バンコク コマツ フォークリフト
フォークリフトの販売・メンテナンス
タイ進出60周年の次を見据える
「コマツ」の技術革新と顧客サービス
世界2位の建機メーカー「コマツ」がタイに進出して60周年を迎えた。満を持してフォークリフト部門を独立させ、現在の社名に変更したのが2011年。同時期に、フォークリフトの部門を建機部門に吸収し、建機の油圧・電子制御技術など、“世界のコマツ”のノウハウを投入してきた。
成果は、主力機種「FHシリーズ」で現れる。油圧駆動式トランスミッション「電子制御HST」、エンジン出力を無駄なく活用する油圧システム「可変ポンプCLSS」など、コマツのテクノロジーを搭載。結果、同社従来機種に比べ、燃費を最大3割削減させるなど、業界で独自色を強めている。また、稼動管理システム「KOMTRAX(コムトラックス)」を標準搭載し、作業状況や燃料消費量などをリアルタイムで「見える化」、生産性も向上させた。
「お客様とは強固な信頼関係に基づいたパートナーであることが、この先の10年、20年につながると思っています」と根本晃宏副社長が話す通り、同社はアフターセルサービスの拡充にも注力している。その好例が、今年11月より開始した、トレーニングセンター(アジアトレーニング&デモンストレーションセンター)での代理店や顧客に向けたトレーニング、フォークリフトオペレータートレーニングだ。フォークリフト免許のないタイで正しい運転技術を伝えることで、顧客サポートの強化と代理店のスキルアップを促進し、顧客満足度の向上につなげる。また、アマタナコンにあるグループ会社「コマツパーツアジア」を部品の供給拠点として活用、修理・メンテナンスのサポート体制、代理店との連携強化を図る。
60年に渡る同地での実績と信頼、顧客サポートを同社の両輪とし、次の10年に向けた新たな歩みをスタートする。
- ①KOMTRAXを初めて標準搭載した「FH50 5t積フォークリフト」。電子制御HSTを採用し、容易な走行操作が可能に
- ②耐水性・防塵性を高めた密閉型モータ・コントローラ、KOMTRAXを搭載した「FB25 2.5t積バッテリーフォークリフト」。JIS防水規格IPx4をクリアし、雨天時の屋外作業、粉塵の多い現場での作業に対応
- ③新しくオープンしたフォークリフト運転練習場(アジアトレーニング&デモンストレーションセンター)
- ④バンナートラッド23Kmにある本社
- ⑤根本晃宏副社長(後列右から2番目)。女性が多く活躍している
※この情報は2016年12月現在の取材を元にしています