街と人の暮らしを結び、地域活性化の架け橋へ
Vice President
Ms.Acharaporn Thanompoovanat
アチャラポーン・タノムプーワナット
目まぐるしいスピードで変貌を続けるバンコクの街並み。その顔ともいうべき、駅前の一等地に人気のコンドミニアムを手がける不動産のエキスパートは、この先の展望をどう見据えているのか。同社のAcharaporn副社長にインタビューした。
学生時代から不動産の事業に興味をお持ちだったとか
チュラロンコーン大学の医学部を卒業後、アメリカに渡って皮膚科医療を学んでいました。一方、父が不動産関連の仕事をしていたので、在学中から学業のかたわら土地の売買などの仕事を手伝っており、基礎的な知識は頭に入っていました。そしてアメリカから帰国後、父に教わった知識と経験を生かして、スクンビット界隈のコンドミニアムの開発サポートをするようになりました。
起業から、窮地を乗り越えて事業を軌道に乗せるまで
弊社は設立から、今年で32年になります。当初は土地の売買などを主要ビジネスにしていましたが、1997年からタイを中心に広がった“アジア通貨危機”をきっかけに、事業を見直す転機を迎えました。
当時、この通貨危機が起きたことによって、バンコク都内を中心に地価が非常に不安定な状態に陥りました。当然ながら企業間の競争も激しくなり、生き残りのための道を模索せざるを得なくなっていったんです。幸い、弊社にはそれ以前に多くの土地を保有していた強みがあったので、そこに建物を建てて販売する不動産業へと、スムーズに移行することができました。
現在は、自社の土地を買い足しながら、高級コンドミニアムなどの販売を中心に事業を展開しています。
バンコクの不動産市場の現状について
物件やロケーション次第ではありますが、やはり都心部は好景気だと言えますね。駅近のコンドミニアムは外国人や富裕層に人気があり、非常に高値で取り引きされています。 エリアで言うと、今注目しているのはサトーン周辺です。この界隈はもともと空き地が少なく、不動産の規模を拡大するのが困難なエリアなのですが、BTSチョンノンシー駅周辺にはお洒落な飲食店が続々とオープンしていることもあり、人気がです。弊社では沿線のバーンワ―駅界隈までを視野に入れ、コンドミニアムを増設していきたいと考えています。
高級コンドミニアムの需要も高まっています
弊社が展開する「The President」は、“ラグジュアリー”をテーマとしたコンドミニアムシリーズです。現在はバンコク中心部に6棟(うち竣工済み4棟)を有しており、おかげさまでいずれもご好評を頂いています。
さらに今年は、BTSスクンビット線に新設予定のPhraek Sa駅前に、同シリーズの「The President Sukhumvit-Samutprakan」を建設する予定です。一番のセールスポイントは、チャオプラヤー川の河口から海へと広がる美しい眺望を部屋からお楽しみ頂けることです。周辺には病院や商業施設などもあるので、これから注目のエリアになるでしょう。2020年末の竣工を目指しています。
今後のビジネス展望は?
BTSやMRTの路線拡張が進むバンコクを中心に、ここ数年のうちに地価が大きく高騰すると見込んでいます。それに伴い、人の流れも変化していくでしょう。従来同様、バンコク都内の不動産事業に力を注ぐのはもちろんのこと、今後は日本人が多く住むシラチャにも物件を増やしていく予定です。居住向けの土地を十分に確保して、地域の活性化に貢献したいと考えています。
休日はどのように過ごしていますか?
仕事が忙しくて、なかなかプライベートな時間がないのが現状ですが、余裕がある時は人脈作りを兼ねて友人と食事に出かけることが多いです。あとは体を動かすことが好きなので、ジムのトレーニングでリフレッシュしていますね。ONとOFFの切り替えが、アイディアを生むきっかけにもなっています。
Chaipattana Land Co., Ltd.
02-457-2836~7
42/5 Soi Sapamkhu Rama 4 Rd., Thungmahamek Sathorn Bangkok 10210
バンコク都内のコンドミニアムの販売を中心に事業を展開。現在は、郊外やチョンブリー県の不動産開発にも着手する。