チノー コーポレーション タイランド
計測制御機器の製造・販売・計装工事
「温度のチノー」がタイの地で強化する
販売強化とアフターサービスの両輪
産業のマザーツールと言われる計測・制御・監視機器。1936年の設立以来、一貫して同領域で事業展開し、あらゆる作業分野にかかわり続けてきたのが「CHINO(チノー)」だ。産業界では「温度のチノー」と呼ばれ、温度関係を軸とした計測・制御機器に強みを持ち、特に赤外線温度計測や燃料電池・冷凍機評価試験の分野で高い評価を得ている。
世界の工場としての名声を高め続けるタイは、チャイナ・リスク後、さらに加速。いまや日系企業を中心とした大産業集積地となっている。当然、日本国内で厚い信頼を寄せるチノー製品は、同地でも、古くから代理店を通して愛用されてきた。同社製品を保有する企業が増えれば、自ずとアフターケア=メンテナンスの重要性は増す。そこで、同社は2012年10月、満を持して現地法人「CHINO Corporation (Thailand)」を設立した。
「計測機器も、校正と呼ばれる定期的な検診が必要です。怠れば、計測対象の品質低下につながります」と現法の成田博MDは話す。つまり、現法立ち上げは、これまで以上の販売強化とアフターサービスの充実という両輪のテコ入れ。それだけ、ASEAN、とりわけタイ市場が魅力的だった。
また、「温度に関係する計測はあらゆる分野で必要とされますから」と話す通り、電子・電機、機械、自動車、鉄鋼、金属、硝子化学、半導体、電子部品など、多種多様な製造現場で活用されている。
同社製品は、国や企業の研究機関でも使われ信頼の高さは折り紙つき。その根拠となるのが、製品品質に勝るとも劣らない校正機関としての精度の高さなのだろう。