シチズン マシナリー アジア
CNC(コンピュータ数値制御)自動旋盤等工作機器の製造
11月には悲願の累計1万台を達成
「人」にフォーカスした販売手法に注目
シチズン マシナリー アジアは、長野県北佐久郡御代田町に本社を置く、シチズン マシナリー㈱の海外生産拠点として、2001年にアユタヤ県に工場を設立。以降、東南アジアをはじめとする小型部品精密マシンの需要拡大に合わせ、業績を伸ばしてきた。「2001年の生産開始から14年が経ちましたが、この11月に累計1万台の出荷が達成できる見込みです。これを機会に、より一層の品質向上、リードタイム短縮に向けた取り組みを行っていきたいと思います」と丸山裕孝マネージングダイレクター(以下MD)はさらなる成長を見据えて語った。一方、シチズン マシナリー製品の販売を担う企業が、山善とシチズンの合弁で設立されたCINCOM MIYANO ASIA SALES、通称CMASだ。タイ国内での販売に加え、ASEAN諸国への販売業務の役割も担う。 「製造・販売とも『人』が一番の強みではないでしょうか。人材育成のため、独自の取り組みをしています」と語るのは、CMASの向本昇ゼネラルマネージャー(以下GM)。育成のための代表的な施策が、工場内にある「アセアンテックセンター」だ。各国の技術者や代理店スタッフをアユタヤ工場に招き、製品を実際に操作しながら学ぶ実習を行うほか、教室で製品知識の向上やアフターサービスに関するノウハウなどを教えている。輸出先スタッフの教育を充実させることで、製品を出荷した各国において、素早くクオリティの高い顧客対応が可能となった。作りっぱなし、売りっぱなしではなく、各所に携わる「人」の育成に力を注ぐ。これが両社の躍進を支えている。
E-mail: mukomoto@cmas.co.th
※この情報は2015年9月現在の取材を元にしています