コスモウェーブ・テクノロジー
漏れ検査装置の製造販売及び保守サービス
他社の追随許さない圧倒的なシェア
高度な技術で自動車産業等を下支え
自動車産業が集積する東南アジアの中心地タイ。この巨大市場の「漏れ検査装置」の部門で70%を超える圧倒的なシェアを誇るのが、東京・八王子に本社を置くコスモ計器。海外進出にも積極的で、早くも1980年代には同社製品が海を渡った。タイには2001年に進出し、12年からコンプリート・ノックダウン方式で現地生産を開始している。主な取引先は日系の自動車業界を筆頭に、電子電気、医療機器、住宅、建設、食品関連と幅広い。現地生産化により納期も当初より半分以下に短縮でき、高い技術と安心のサポートで顧客の満足向上に貢献している。
油漏れ、水漏れ、燃料漏れ、ガス漏れ……。こうした不具合をいち早く計測し、数値化・定量化して提示していくのが同社製品の使命。ヘリウムガスなどを使用するとコスト高となるが、空気を使うことで問題を解決した。ハイエンドからミドル、ローエンドと用途に応じたラインナップも豊富。現場ごとに最適なシステム提案も行っており、導入後のアフターケアも万全。サービス担当者が定期的に検針を行い、測定値に誤差がないかなどの”校正作業”も自社内でこなしている。「ここまでのサービスを提供できる同業他社はいない」とタイ法人の西村宏SEAマーケティング&テクニカルアドバイザーも胸を張る。
それだけにエンジニアには高い技術と経験が求められている。いったん納品をすれば10年以上は使用可能なのが計測器。数世代前の機器も自由自在に操れなくてはならない。日本で研修を積んだタイ人技術者たちが顧客先でタイ語でサポートできるのが最大の強み。首位の座が当分、揺らぐ気配はない。