ドーワテクノス(タイランド)
制御装置等の販売・設置及びエンジニアリング
ベテラン電気コンサルタントが注力
手間も時間も削減できる省配線
安川電機の代理店でもあるドーワテクノスは、ロボットやインバーター等を使ったシステム提案を行うことで、顧客の懸案である省力化や省エネに貢献している。
最も注力しているのが、省配線システムである。これまでの製造ラインでは制御盤とライン上の数多くのセンサをそれぞれ個別に配線する必要があった。これでは配線作業が多くなるだけでなく、ラインが長くなると別途中継ボックスも必要になるなど、長時間の作業時間を要する。さらには配線ミス等の故障リスクが高まり、異常発生時も原因を特定するにも時間がかかっていた。これらの問題を全て解決できるのがエニイワイヤ社の省配線システム。これにより設備メーカーは製造時間を短縮でき、エンドユーザーは、不具合発生時の生産ダウンタイムを大幅に短縮できる優れものである。
またロボットは、これまで自動車業界を中心に大型ロボットが主流であったが、食品・電機・化学業界にも人材不足や人件費高騰で、省人化・省力化のニーズが高まっている。これにより特に20kg可搬以下の小型の需要が増加している。ロボットを使ったシステムにも多くのセンサが使われており、省配線がここでも活躍する。
これらの取組みの中心にいる石塚眞明テクニカル・スーパーバイザーは、「省配線はエンジニアの熟練が十分でない発展途上国だからこそ、メリットが大きい。そしてロボットは、人の入れ替わりが激しいタイで、質の均一化に大きく貢献する」と語る。
制御盤製作においても、タイローカルメーカーで根強い「動けば良い」という近視眼的発想ではなく、将来の拡張性も考慮し設計。新技術のみならず、徹底した顧客目線で他社との差別化を図っている。。
※この情報は2016年03月現在の取材を元にしています