DMG 森精機 アユタヤ
工作機械(マシニングセンタ、数値制御装置付及びその他の製品)の販売・サービス
アマタナコンにテクニカルセンタを開設
DMG MORI Technology Cyclesを発表
工作機械業界のリーディングカンパニー「DMG森精機」。タイ進出は1995年。多くの製造系サプライヤーが集積するタイは、同社の最重要拠点の一つと位置づける。ロジャナ工業団地が隣接するアユタヤを拠点とし、金属の旋削やフライス削り、穴あけ加工などを行うターニングセンタ、工具交換機能を持つマシニングセンタ、両機能を兼ね備えた複合加工機などの販売、アフターサービスが主な事業内容。
2015年4月にはドイツの工作機械メーカー、DMG MORI AGと連結グループとして統合。成果は、販売・サービス網の拡充や新製品の開発などに留まらず、基幹システムの共有により、国籍・言語などの異なる社員の多様性のある働き方の推進にまで及ぶ。
また、アユタヤに続き、アマタナコンにもテクニカルセンタをオープン。これまで以上に迅速なサービスを提供できるようになった。同所にはショールームも併設され、最先端の工作機械を展示。加工技術の紹介はもちろん、テスト加工やオペレーターの教育など、テクニカルセンタの名に相応しい施設となっている。
今年4月には、新たに①機械本体、②切削工具や周辺機器などのオープンイノベーション、③組込ソフトウエア、④CELOS(セロス)などのHMI(Human Machine Interface)を融合させた新ソリューション「DMG MORI Technology Cycles」を発表。専用機や専用プログラム、特殊工具で行っていた複雑な加工・段取り・計測が、多用途型の工作機械や標準的な工具などで簡単かつ、短時間で実現が可能になり、さらにメンテナンス性と安全性能も向上させた。DMG MORIは、頼れるプロフェッショナル集団として成長を遂げるべく、新たな一歩を踏み出している。
- ①今年9月から受注が開始された「CMX Vシリーズ」。全290種類に及ぶオプションを標準化、顧客の多様なニーズに沿ったカスタマイズができ、テクノロジーサイクルの導入も可能
- ②従来、専用機を含む複数の工作機械で行っていたスカイビング加工を、1台の機械で実現。ターニングセンタとマシニングセンタの両方で使用でき、内歯車、外歯車の双方に対応
- ③偏心部の加工を含め、1台のターニングセンタに工程集約。パラメータ入力により、偏心加工プログラムも容易に作成できる。ターニング、ミーリング加工の両方に対応し、時間短縮にもつながる
- ④新しくオープンした「アマタナコンテクニカルセンタ」。以前は、アユタヤテクニカルセンタよりタイ全土に営業・サービスを提供していたが、アマタナコンに開設することで顧客との距離を縮め、迅速な対応の提供を可能にした
※この情報は2016年10月現在の取材を元にしています