エンシュウ タイランド
マシニングセンタ製造・販売、機械のアフターケア業務全般、金属部品加工
真のコンパクトマシンの使い方を知る
そこにある省人化への第一歩
「主軸30番でありながら、40番に近い剛性さと、大型ワークにも対応できます」と語るのは、静岡県浜松市に本社を置く工作機械メーカー「エンシュウ」のタイ現地法人トップの田畑社長。
同社がタイで、製造・販売する立型マシニングセンタ「WE30Ve」は、省スペース・コンパクト汎用機でありながら、機能性が高くクラス最高レベルの高トルクや大容量で使いやすい加工エリアを誇る。「タイ国内のみならず、ASEANや北米、欧州、日本へ出荷しています」(同社長)。
これまで日本の製造現場では、長きに渡って“大は小を兼ねる”という意識が強くマシニングセンタでは、40番が主流だったが、製造業の大産業集積地であるタイを含むASEANでは、コスト面とオールラウンドで使い勝手のよい30番が主流だという。
しかも、同機であれば量産加工の際に、立型コンパクトの強みを発揮。田畑社長が「工場内に並べてもスペースを取らず、管理・配置する人的動線も短縮できます。ヒトの動きが少なくなれば、それだけ作業効率が図れるということです」と話す通り、同機は開発から2年で、今や同社(タイ)の主力製品の一角を担う。さらに同機のパレットチェンジャー付き「WE30Ve 2APC Spec」は、昨今、叫ばれる省人化にも一役を買い、今後の主力と成りうる製品だ。
同機種の性能は、11月23日から開催されるASEAN最大の工作機械の展示会「METALEX」で確認できる。マシニングセンタ以外にも、レーザー加工機やピストン外径仕上げ加工専用機など、さまざまな同社独自の専用機も保有する。同展示会は、日本品質=世界基準を確かめるチャンスだ。
- ①WE30Veにパレットチェンジャーが付いた「WE30Ve2APC Spec」
- ②タイでの主力マシニングセンタ「WE30Ve」。オールラウンド立形のため、多機能でありながら場所を取らず省スペース化が図れる
- ③「同様の性能を持つ機種は多いのですが、弊社マシンは仕様スタイルでまったく違う効果を発揮します」と加藤雄二郎セールスマネージャー(右)と田畑社長
- ④工場内に整然と並べることで、省スペース力がさらに図れる。作業スタッフの動線が短くなり、量産工程のリードタイムを短縮。写真は、同社製品(コンパクトマシン)を効率よく使用する事例
※この情報は2016年10月現在の取材を元にしています