世界の生産ライン支える大黒柱
高付加価値・短納期を実現
生産ラインメーカー「平田機工」(熊本市)のタイ現地法人である「ヒラタエンジニアリング タイランド」。家電や自動車関連などの日系大手メーカーに向け、搬送設備や各種検査装置、ロボットシステムなど幅広い製品の製造・販売を行っている。
同社の強みは、「提案」「設計」「部品調達」「設備組立・試運転」「据付・生産立ち合い」「保守・サービス」のサイクルを一気通貫で行える生産体制。機械・電気を問わず全てのプロセスを1社で行うことにより、コストメリットや短納期を実現する。さらに、生産ラインの改造や、トラブルシューティングに素早く対応できるメリットも強み。
また、競合他社を凌駕するのはアジア5カ国と欧米に広がるグローバルネットワークだ。世界各地に現地法人を構えているため、「海外で既に導入しているラインをタイにも導入したいというご要望にも迅速に応えられます。もちろんその逆も可能です」と森マネージングダイレクター(MD)は語る。
それに加え、同社のように家電と自動車という2つの業種において、豊富な実績を持つ企業は少数で、双方のノウハウがお互いの業界内で活用できるケースもあるという。
極めつけは、日本人エンジニアによる充実のサポート体制。信頼の厚い「ジャパンクオリティ」を武器に、これからもASEAN及び世界の生産ラインを支え続ける。
製品・紹介
省エネで省配線、そして安全な電動シリンダー
現在、特に需要が高まっているのが「電動シリンダー」。省エネかつ省配線なのに加え、シリンダーの推力や速度の変更機能、過負荷時の自動停止保護機能も付いているため、安全性が高い。
これまでエアーシリンダーを使用していた工程の一部を電動式に切り替える取引先が多いのだという。「空圧式は(電動式に比べ)馬力が強い点は魅力ですが、現状ではそこまで馬力を必要としない場所にも使用されているケースが散見されます。少ない推進力でも対応できる場合は、電力コストの低い電動式を検討する顧客が増えています」と森MD。
近年は製造業で環境面も配慮した生産ラインの構築がトレンドになっていることから、電動シリンダーの引き合いは世界的に強まっている。