日本で培った技術を礎に高品質の金型を提供
自動車及び二輪車用プレス金型メーカーとして、2012年にタイで創業した「広 エンジニアリング」は、自動車用フレーム、ドア、シャーシ向けや二輪車の排気系や周辺装備の金型を手掛ける。「近年では自動車のさらなる軽量化に向けた動きで、ハイテン材と呼ばれる成形の難しい材料を用いたプレス部品のタイにおける需要がより高まっているんです。従来の金型構造、部材では耐久性に問題が生じます。製品のシワ、ワレ、スプリングバックといった問題も然りです。日本での失敗も含めた多くの経験を生かし、工程計画の段階から、耐久性があり一定の品質で長くお使い頂けることを念頭に金型造りを行っています」と児玉氏。
同社を語る上で外せないのが、レベルの高い設計図を現実の金型にするために用いる5軸加工機だ。様々な角度で自由自在、かつ精密に加工することが出来る。CAEを活用した成形性解析も、1180MPa級や980MPa級といったウルトラハイテン材の精度育成の短期化に繋がっていく。
人的課題及び素材難易度を克服し、一定品質を維持できる同社の金型。日タイ両マネージャーが言葉の隔たり無く、詳細まで話し合える体制を整え、現在は日本人2名、タイ人50名で対応する。タイ金型業界の萬屋の価値は今後も高まる一方だ。
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