富士通 タイランド
情報処理システム・通信システムの販売ならびに、関連するサービスの提供
高付加価値とイノベーションで挑む
“OneAsia”で社会問題の解決に着手
日本発のグローバルICTカンパニーとして、世界中の産業を牽引してきた富士通のタイ進出は1960年代。当初は基幹通信インフラや海底通信インフラの整備・提供といった基盤づくりをメインとしてきたが、その後の日系企業の進出にともない、オフィスや工場施設に使用するサーバー、パソコン(ハード)からシステム・ネットワークなどの進出サポートで成長を遂げてきた。業務領域は実に広く、パソコンなどのハードから、ネットワーク構築、会計、生産といった管理業務ソフトの開発まで、あらゆるIT関連事業を展開している。
最大の強みは、日本との連携体制。国内本社の富士通日本が対応することで迅速かつ正確なサポートが可能となり、タイとの綿密な連携によって、情報共有やスムーズな業務推進に尽力。さらに同社では「OneAsia」を掲げ、日本も含めたアジア全体を1つのリージョナルエリアとして捉えることで、日本の営業力、サポート、製品といったものをダイレクトに提供できる体制を整えた。また、社内に数十人規模のヘルプデスク(24時間サポート)を設置しているのも強み。
今後の課題は、テクノロジーによる社会問題の解決。ASEAN各国で悩みとなっている渋滞・混雑の解消、食料危機回避のためのIoTによるスマート農場、徹底的した効率化を図るインダストリー4.0に代表されるスマート工場へのアプローチ。古川栄治マネージングダイレクターは「社会問題を解決するためのソリューションを出していこうという姿勢です。そのためにやはり日本との連携が大切になる」と話す。
デジタル革命の推進を掲げる同社。“高付加価値ソリューション”と“イノベーション”の両輪で、タイの地でもニッポンのトップ企業としての矜持を守り続ける。
- ①モバイルやIoT、アナリティクス、AI、クラウドなどの先端技術を統合し、富士通の専門性を結びつけることで実現するデジタル変革。先進ソリューションや新たなイノベーションを提案する
- ②同社の強みは日タイの情報共有及び迅速な対応。「OneAsia」を掲げ、日本との連携を強化。日本本社に富士通の営業とエンジニアが訪問し、事前に日本の社内システムや現法に導入させたいシステム要件などを聞き、富士通タイへ引き継ぐこともできる
- ③「最近はタイの公共事業や政府系の仕事も増えてきています。民間の仕事に加えて、社会問題を解決するソリューションを提案していきたい」と話す古川MD(右)と福田営業本部長
- ④万全のサポート体制は、他社にはない強みの一つ
※この情報は2017年1月現在の取材を元にしています