香港貯蓄型保険は香港の保険なので【中国リスク】を懸念される方もいます。
今回は香港貯蓄型保険の中国リスクについて解説します。
香港貯蓄型保険の中国リスク
結論からお伝えすると、契約する保険会社によって香港貯蓄型保険の中国リスクは全く異なります。
理由をこれから解説します。
保険会社によって法人登記の国が違う!?
香港の保険会社には香港で法人登記をしている保険会社と香港国外で法人登記をしている会社があります。
【香港で法人登記をしている保険会社】
- Generali Life (Hong Kong) Limited
- Zurich Life Insurance (Hong Kong) Limitedなど
【香港国外で法人登記をしている会社】
例えば、タイ在住の日本人で契約数の多いサンライフ香港という保険会社は社名に香港と入っていますが、1997年の香港返還から2年後の1999年にバミューダに法人登記を移転しています。
法人登記をバミューダへ移転した理由は【政治リスクの回避】です。
バミューダってどんな国なの?
バミューダは北大西洋にある島でイギリスの海外領土です。
保険会社を優遇しているため、資本主義国の多くはカントリーリスクの回避のためにバミューダで保険会社の登記をしています。
日本の保険会社の一部も再保険会社などの子会社をバミューダで法人登記をしています。
また、キャプティブという専属保険会社の本拠地としても世界最大規模です。
中国リスクの回避について
サンライフ香港など香港国外に法人登記をしている保険会社は、世界中から資金が集まりやすい香港で保険料を集めた後、預かり資産を香港国外へ移し、主にアメリカの超長期債券や株式で運用しています。
株や債券は市場でしか売買ができないので香港で法人登記をしている保険会社であってもその点は安心です。
ただし、中国リスクの本質的な懸念材料は、有事の際にSWIFTが止まる可能性があることだと思います。
いわゆる非常事態によって国外送金ができなくなる可能性が高まることです。
万が一、香港のSWIFTが止まったとしても香港国外で法人登記をしている保険会社であれば、香港国外に資産を置いているため、別の国から保険金を送金することができます。
中国リスクを懸念される方は香港国外で法人登記をしている保険会社で契約をすることをお勧めします。
香港で営業ライセンスを取得している保険会社がどこの国で法人登記をしているかは香港保険管監局のホームページにて確認ができます。
中国リスク(カントリーリスク)まとめ
香港だけでなく日本やタイにもカントリーリスクはあります。全ての国に絶対は無い、何が起きても大丈夫としておくこと資産運用の本質です。
リスク回避の観点からアメリカの銀行口座やシンガポールの銀行口座を保有しているかたもいらっしゃるかと思います。
無いとは思いますが、日本のSWIFTが止まった場合は外国銀行口座を保有することでリスク回避ができる場合もあります。
カントリーリスク回避の観点でみると、サンライフ香港のようなバミューダで法人登記をしている保険会社とアメリカやシンガポールなどの外国銀行口座の組み合わせは中国リスク回避の有効手段となります。
香港の貯蓄型保険やアメリカ・シンガポールの銀行口座開設について興味のある方はお気軽に弊社の無料個別相談をご利用ください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
Global Support (Thailand) Co.,Ltd.
代表 久米直也
Global Support (Thailand) Co.,Ltd.は、タイ駐在・在住日本人の方に対して資産運用のサポートをしております。
タイ駐在・在住中における資産運用についてメリットとデメリットを正しくお伝えし、経済面・精神面での豊かさ、果ては社会の発展の実現に向けてお役に立てれば幸いです。