若者に絶大な支持を受けるフリーペーパー
GURU編集長 スマティ・シワサイアムパイ
《プロフィール》
バンコク出身。28歳。2007年、ジョージア州エモリー大学の英語学部、心理学部を卒業。2009年、フリーランスとしてGURUに寄稿したのをきっかけに編集部員となった。編集長となり、今年で3年目を迎える。
www.bangkokpost.com/guru
twitter.com/gurumagbkk
編集方針は「とにかく楽しんで読んでもらうこと」
—GURUとはどういう媒体? ワイズと同じく週刊のフリーペーパーで、今年で9年目(取材当時)になります。 母体となるのは、英字紙・バンコクポストであり、若者向けの雑誌として、スタートしました。若いうちにGURUを知り、大人になったらバンコクポストを読んでもらいたいという狙いもありました。
発行部数は、バンコクポストと一緒に配布するのが50万部で、スターバックスやグレイハウンドカフェなどの飲食店に20万部を置いています。ページ数について広告によって変わりますが、多いときは52ページくらい。平均は36ページで、少ないときが28ページ。ビジネスモデルは広告収入だけです。
20歳〜35歳で、大学生や社会人数年目といったところがメインです。インスタグラムを使い、流行を追いかけている世代。 コンテンツは、バンコクでトレンドになっていることを紹介し、タイ人も外国人も取り込みたいと考えています。タイ人は、英語のスキルを上げたいという学生や若者が大半のようです。
—広告主はどういったところが多いですか
レストランやバーなど。ときに車の広告もありますし、家具、雑貨なども入ります。他には、モールグループやセントラルグループも我々のクライアントです。
—人気コーナーを教えてください
占いですね。手に取ってまず最初に占いを読むという人が多いのです。占い師が実際に占っているので、当たるのが人気の理由だと思います。
2番目はレストランレビュー、3番目は、私が担当する編集記事です。
—紹介するレストランはラグジュアリーな店が多いのか、若者でも入りやすい店が多いのでしょうか
両方です。毎週2つのレストランを紹介しており、一つがホテルにあるような高級なレストランで、一方が独自の路線でやっているオシャレなお店といった感じです。
—他のフリーペーパーとどうやって差別化していますか
タイにはBKマガジンやワイズもあって(笑)、違いを出すのは大変ですが、編集方針は「とにかく楽しんで読んでもらうこと」です。
GURUのテキストは「この店で食べてください」、「これを買ってください」など、そのまま褒めるような言い回しは使いません。ときに皮肉な言い回しで、読者を怒らせてしまったこともありますが。
「すべて自分たちで取材をしますので、 内容には自信を持っています」
—GURUのウリとは
他のライフスタイルマガジンにないコンテンツを提供している点です。例えば、バンコクの観光なら、あえてトゥクトゥクを使って行くスポットや、他媒体で露出していない穴場のカフェなどを紹介しています。
—どうやってレストランやショップを見つけているのでしょうか
休日はショッピングに行き、友達と新しいレストランやバーに行ってみて、発見します。トンローやエカマイ、シーロムなどにはよく行きますよ。日本料理が一番好きで、寿司は毎日食べても飽きない(笑)。ラーメンも好きですね。
—新しい企画を考えていますか
「健康」です。バランスのいい食習慣やワークアウトについては、ずっと昔からやりたかったんですよ。しかし、記事を書けるライターがなかなか見つかりません。常にコンテンツをブラッシュアップしたいと考えていますが、人材が足りないのが厳しい現実ですね。ただ、我々はインターネットや他媒体からではなく、すべて自分たちで取材しますので、内容には自信を持っています。
—アプリやインターネット上でもGURUを読めますか
バンコクポストのサイトでレストランのレビューや占いなどの人気記事を読むことができます。フェイスブックもあり、ときどきアップしています。アプリについては作る予定がありますが、まだスタートしていません。また、インスタグラムはありませんが、ツイッターはありますよ。@GuruMagBKKで探してみてください。