穂高電子(タイランド)
電子計測器、コンピュータ関連機器、観測・画像関連機器、試験機の販売
擬似環境試験機、評価試験機の高需要
顧客の要望に合わせた提案で成長
穂高電子は、昭和42年創業、横浜に本社を置く計測機器商社の老舗。2007年、顧客のタイ進出に合わせ、HODAKA ELECTRONICS (THAILAND) を設立。昨年、チョンブリー県にも支店を立ち上げ、順調に拡大している。
日本での主力製品は、電子計測器や試験用電源だが、タイでは擬似環境試験機、特性試験機の輸入販売やシールドルームの現地製作案件が増え、売上全体の7割を占めている。業種では、7割が自動車関連、その他が家電メーカー。業種に関係なく、品質評価には欠かせない恒温恒湿槽、回転体部品が使われている製品の音質・振動試験機が主力製品。森岡弘幸マネージングダイレクター(以下MD)は「試験室の視野は広いです。日本ではほとんどない無響室本体の製作依頼をいただき、現在進行中です。最初は現地調達の材料や作業者の段取りが心配でしたが、順調に進んでいます」と話す。
主力製品の擬似環境試験機は、輸出入、搬入据付、動作検証まで行い、メンテナンスに関しても製造元の指導を受けながら、可能な限り現地で対応できるように努めている。「できるだけお客様の要望に応えて、現場に則した製品を提案していきたいですね」と森岡MD。
今後の課題はサービス体制のさらなる強化。スタッフは年内に18人(日本人3人)にする予定で、定期メンテナンスを請け負うサービスエンジニアの教育にも注力する。クライアントの100%が日系企業ということもあり、高い品質が求められるためだ。タイにフィットさせ、その度に臨機応変な対応で顧客を満足させてきた同社。あらゆる要望に応えながら、成長を続けてきた同社の未来は明るい。
※この情報は2016年05月現在の取材を元にしています