ホロンシステム タイランド
金融(リース・クレジット)、物流、生産・在庫管理などあらゆる業務のシステム開発
不良品ゼロを目指す「Factory Z」を開発
日系企業が抱える、あらゆる課題を解決
「製造現場のIT化は、大手を中心に進みつつありますが、それでも足りない(課題)部分=効率化できる面は多岐にわたります」と2014年にタイ進出を果たした、システムインテグレーション(SI)企業「ホロンシステム」の現地法人を取り仕切る保科雅央マネージャーは語る。
同社は、1988年に福井県で創業。リースやクレジット業務といった金融システムの開発を強みに、全国展開を果たす。成長とともに、物流、メーカーの生産・在庫管理、官公庁へのシステム開発に乗り出し、ノウハウを蓄積。経験を十二分に生かせると確信し、進出先として選んだのが、製造業を中心とする大産業集積地“タイ”だった。
進出後、スクラッチ開発(ゼロからのシステム開発)したのが、完成品チェック時の検査業務のIT化サービス「Factory Zero-QC(Factory Z)」だ。例えば、部品メーカーの生産工程では、最後に製品(完成品)が寸分違わず完成しているかを、検査器を使いチェックする。そこで起こるミスが、入力数値の誤りや目視確認の不足による、不良品の見逃し。そのまま出荷してしまえば、返品され、製品の信頼低下にもつながる。そこで、Factory Zでは、検査機器のデータ送信機能をシステムと連動させ、人の手(入力)を介さず、計測値の誤記入を防ぐ。また、蓄積した検査データをもとに、作業員別や時間帯といった状況分析ができ、不良品がどういった状況下で生産されたのかを、瞬時に知ることができ、トレーサビリティーの時間短縮にもつながる。「ミスを防ぎ、作業効率が図れ、なおかつ、人的コストを削減できます。同じような悩みを持つ生産現場はまだまだあるでしょう」。まさに、IT活用による課題解決の好例。
※この情報は2016年01月現在の取材を元にしています